2009年10月31日
くるみ割り人形を観て
先日の鹿児島行き、いったい何をしに行ったのかというと
松山バレエ団の公演を観に行って来ました
ピンとこない方もいるかと思いますが
松山バレエ団とは、世界的なバレリーナ『森下洋子』さんのいらっしゃる
日本を代表するバレエ団です
文化庁の推進事業として、鹿児島市で行われました
創始者の松山樹子さんが鹿児島出身ということもあって実現したそうです
なかなか九州、特に熊本での公演はありませんので、今回新幹線で強行日程でいってきました
演目は『くるみ割り人形』です
白鳥の湖、眠れる森の美女、と並ぶチャイコフスキーの3大バレエの一つで
組曲は音楽の教科書にも出てきますし、CMで使用されることもありますね
全幕公演で、内容は簡単にいうと
主人公クララがクリスマスの夜に、貰ったくるみ割り人形を抱いて寝て夢を見ます
その夢の中身が描かれています
一般的には夢の中でクララは、ねずみの王様に倒されそうになったくるみ割り人形を
スリッパを投げて助けると、人形は魔法が解けて王子様の姿に戻ります
そして夢の国(?)の王女、こんぺいとうの精に招待され
コーヒーや砂糖菓子などの踊りが繰り広げられ、最後はお部屋で目が覚めるというお話です
ところが
バレエの面白いところで版によって台本が多少異なります
松山バレエ団の内容は少し違い
クララが眠って夢を見るのは同じですが、スリッパは出てきません
クララは身体を張ってくるみ割り人形を助けるのです
そして王子の姿になった人形は、クララを神の国に案内します
途中雪の国、水の国に立ち寄るところは同じですが
雪の国で、王子を助けた御礼にとクララはケープを貰います
神の国では同じようにお菓子の精たちの様々な踊りが踊られますが
こんぺいとうの踊りはクララが踊ります
王子とのグラン・パ・ド・ドゥ、これは結婚の儀式でもあります
盛り上がりを迎えたあと、クララはやはり居間に戻りますが
目覚める前に王子との別れを惜しむ二人の踊りがとても印象的です
実は王子の姿が、戦争のため離れ離れになっていて
連絡の取れないでいる幼なじみにそっくりだったそうです
その後同じように目が覚めて終わるのですが
クララは最後にケープを貰います
あの夢の中の雪の国で貰ったケープです
不思議ですよね
くるみわり人形は、見た目がとても醜くて皆が嫌う人形です
クララは見た目で判断することなく、心の清らかな優しい子でした
一般的に上演される前者の版と違い
後者はとても胸を打たれました
というか、森下洋子さんと、旦那様の清水哲太郎さんの踊りがとても素敵で
男性が女性を支えてるとかいうイメージが全く無く
二人が一体化しているようで
何かこう見えないつながりみたいなものが感じられるというか
これが真のパートナーなんだなと感じました
今回のくるみ割り人形は、楽しいクリスマスの出来事のお話しではなく
クララの恋のお話しのように見えました
王子は会えなくなった幼なじみであり
クララの初恋なんだろうなって
でもたくさん踊ったあとは、もう別れなきゃならない
悲しいです
でも悲しいけれど会えてよかったって思いが残ります
もちろん
踊り、構成、舞台美術などどれをとっても素晴らしく
エンターテイメントとしての素晴らしさも感じました
何より、やがて61歳になられる森下洋子さんが少女に見えました
これは本当にそうなんです
可愛らしく軽やかで、体重を全く感じさせない
でも、こんぺいとうの時は成熟した素敵なレディで・・
まわりのダンサーも素晴らしい方ばかりでした
終了後
新幹線の時間があるため、子供たちは翌日学校もありますし
速攻で駅へ向かわなければならなかったことだけが悔やまれます
もう少し感動をかみ締めていたかったですね
帰りのタクシー、電車の中はかなり盛り上がっていました
行く前はどうしようかと迷っていましたが
行ってよかったです
娘もずいぶん感動していたので、良かったなって思いました
本物の舞台を肌で感じ取れるなんてこんなに良いことありませんから
行かせてくれた家族に感謝
ちなみに学校は当日は研究授業のため3時間で終了だったので
授業を休むこともなくこれまたラッキーでした
バレエというのは
幕物になると特に、版の違い、解釈の違い、バレエ団の違い等で
全体のイメージや受ける印象が全く違ってきます
なのでいろんなバージョンを見てみたいいうのが本音です
なかなかそうもいきませんが
長くなりましたが
バレエの魅力にお付き合いありがとうございました
松山バレエ団の公演を観に行って来ました
ピンとこない方もいるかと思いますが
松山バレエ団とは、世界的なバレリーナ『森下洋子』さんのいらっしゃる
日本を代表するバレエ団です
文化庁の推進事業として、鹿児島市で行われました
創始者の松山樹子さんが鹿児島出身ということもあって実現したそうです
なかなか九州、特に熊本での公演はありませんので、今回新幹線で強行日程でいってきました
演目は『くるみ割り人形』です
白鳥の湖、眠れる森の美女、と並ぶチャイコフスキーの3大バレエの一つで
組曲は音楽の教科書にも出てきますし、CMで使用されることもありますね
全幕公演で、内容は簡単にいうと
主人公クララがクリスマスの夜に、貰ったくるみ割り人形を抱いて寝て夢を見ます
その夢の中身が描かれています
一般的には夢の中でクララは、ねずみの王様に倒されそうになったくるみ割り人形を
スリッパを投げて助けると、人形は魔法が解けて王子様の姿に戻ります
そして夢の国(?)の王女、こんぺいとうの精に招待され
コーヒーや砂糖菓子などの踊りが繰り広げられ、最後はお部屋で目が覚めるというお話です
ところが
バレエの面白いところで版によって台本が多少異なります
松山バレエ団の内容は少し違い
クララが眠って夢を見るのは同じですが、スリッパは出てきません
クララは身体を張ってくるみ割り人形を助けるのです
そして王子の姿になった人形は、クララを神の国に案内します
途中雪の国、水の国に立ち寄るところは同じですが
雪の国で、王子を助けた御礼にとクララはケープを貰います
神の国では同じようにお菓子の精たちの様々な踊りが踊られますが
こんぺいとうの踊りはクララが踊ります
王子とのグラン・パ・ド・ドゥ、これは結婚の儀式でもあります
盛り上がりを迎えたあと、クララはやはり居間に戻りますが
目覚める前に王子との別れを惜しむ二人の踊りがとても印象的です
実は王子の姿が、戦争のため離れ離れになっていて
連絡の取れないでいる幼なじみにそっくりだったそうです
その後同じように目が覚めて終わるのですが
クララは最後にケープを貰います
あの夢の中の雪の国で貰ったケープです
不思議ですよね
くるみわり人形は、見た目がとても醜くて皆が嫌う人形です
クララは見た目で判断することなく、心の清らかな優しい子でした
一般的に上演される前者の版と違い
後者はとても胸を打たれました
というか、森下洋子さんと、旦那様の清水哲太郎さんの踊りがとても素敵で
男性が女性を支えてるとかいうイメージが全く無く
二人が一体化しているようで
何かこう見えないつながりみたいなものが感じられるというか
これが真のパートナーなんだなと感じました
今回のくるみ割り人形は、楽しいクリスマスの出来事のお話しではなく
クララの恋のお話しのように見えました
王子は会えなくなった幼なじみであり
クララの初恋なんだろうなって
でもたくさん踊ったあとは、もう別れなきゃならない
悲しいです
でも悲しいけれど会えてよかったって思いが残ります
もちろん
踊り、構成、舞台美術などどれをとっても素晴らしく
エンターテイメントとしての素晴らしさも感じました
何より、やがて61歳になられる森下洋子さんが少女に見えました
これは本当にそうなんです
可愛らしく軽やかで、体重を全く感じさせない
でも、こんぺいとうの時は成熟した素敵なレディで・・
まわりのダンサーも素晴らしい方ばかりでした
終了後
新幹線の時間があるため、子供たちは翌日学校もありますし
速攻で駅へ向かわなければならなかったことだけが悔やまれます
もう少し感動をかみ締めていたかったですね
帰りのタクシー、電車の中はかなり盛り上がっていました
行く前はどうしようかと迷っていましたが
行ってよかったです
娘もずいぶん感動していたので、良かったなって思いました
本物の舞台を肌で感じ取れるなんてこんなに良いことありませんから
行かせてくれた家族に感謝
ちなみに学校は当日は研究授業のため3時間で終了だったので
授業を休むこともなくこれまたラッキーでした
バレエというのは
幕物になると特に、版の違い、解釈の違い、バレエ団の違い等で
全体のイメージや受ける印象が全く違ってきます
なのでいろんなバージョンを見てみたいいうのが本音です
なかなかそうもいきませんが
長くなりましたが
バレエの魅力にお付き合いありがとうございました